家計管理

ふるさと納税の上限はいくら?|年収900万・妻は専業主婦・子ども2人で計算したら、残りは約1万円だった#175

年末が近づくと、ふるさと納税の「駆け込み」の季節です。

でも、いつも迷うのが「自分は、いくらまで寄付していいのか」。上限を超えると、超えた分はただの寄付になってしまいます。

そこで、わが家(年収900万円・妻は専業主婦・子ども2人)の上限を、総務省の計算式どおりに計算してみました。

先に結論を書きます。

  • 上限を決めるのは、住民税の「所得割額」の2割
  • わが家の上限は、計算すると約14.6万円
  • 今年すでに13.65万円寄付していたので、残りは約1万円だった
  • シミュレーターの数字は「目安」。ギリギリまで攻めないのが安全

※この記事は、2026年分(令和8年)の寄付について、2026年11月時点の情報で計算した概算です。

ふるさと納税の上限は「住民税所得割額の2割」で決まる

ふるさと納税は、寄付した金額のうち2,000円を超える部分が、所得税と住民税から差し引かれる仕組みです。

差し引かれ方は、3つに分かれています。

控除計算
①所得税(寄付額−2,000円)×所得税率
②住民税(基本分)(寄付額−2,000円)×10%
③住民税(特例分)(寄付額−2,000円)×(90%−所得税率×1.021)
総務省「ふるさと納税のしくみ 税金の控除について」より。1.021は復興特別所得税の分

このうち③の特例分には、「住民税所得割額の2割まで」という上限があります。これを超えた分は、自己負担になります。

なので、上限額はこの式で計算できます。

上限額 = 住民税所得割額×20% ÷(90%−所得税率×1.021)+2,000円

わが家の上限を計算してみた

わが家の前提はこうです。

  • 私:会社員・年収900万円(給料のみ)
  • 妻:専業主婦(配偶者控除あり)
  • 子ども:2人とも16歳未満(扶養控除はないが、所得金額調整控除の対象)
  • iDeCo・住宅ローン控除:なし
ステップ金額
年収900万円
給与所得(給与所得控除195万円を引く)705万円
合計所得(所得金額調整控除5万円を引く)700万円
住民税の課税所得(社会保険料 約121万円・基礎控除43万円・配偶者控除33万円を引く)約503万円
住民税所得割額(10%)約50.3万円
所得税率20%
上限額約14.6万円
社会保険料は目安。生命保険料控除などは含めていません

計算式に当てはめると、50.3万円×20%÷(90%−20%×1.021)+2,000円 = 約14.6万円です。

ポイントは、住民税の基礎控除は43万円のままということ。2026年分から所得税の基礎控除は62万円に上がりましたが、住民税は変わっていません。ふるさと納税の上限は住民税で決まるので、ここを所得税と同じにすると計算がずれます。

今年の税金の変更点は、こちらにまとめています。

年末調整、2026年分はここが変わる|基礎控除の引き上げで12月に戻るお金と、書類の書き方

今年はすでに13.65万円。残りは約1万円だった

わが家は今年、すでに136,500円を5つの自治体に寄付しています。

上限が約14.6万円なので、残りは約1万円。思っていたより、上限いっぱいまで使えていました。

ただし、上の計算は社会保険料や生命保険料控除を目安で入れた概算です。実際の上限は、数千円くらい上下します。なので今年は、無理に追加しないことにしました。

わが家が何を選んだかは、こちらに書いています。

「ふるさと納税、嫁と選ぶ夜|わが家の5自治体と"実質2,000円"の食卓」

上限が変わる5つの条件

同じ年収でも、次の条件で上限は変わります。

条件上限への影響
配偶者が専業主婦(主夫)配偶者控除の分、下がる
16〜22歳の子どもを扶養している扶養控除の分、下がる(16歳未満は扶養控除がないので影響なし)
医療費控除・iDeCo・生命保険料控除所得控除が増えるほど、下がる
年収が上がる(残業・ボーナス)上がる
年収が下がる(休職・転職)下がる。とくに年の途中で収入が減った人は注意

医療費控除とふるさと納税の関係は、こちらで詳しく書きました。

ふるさと納税と医療費控除は併用できる?

シミュレーターは「目安」。ギリギリは攻めない

ふるさと納税サイトのシミュレーターは便利ですが、入れた情報で計算した目安です。

  • 今年の年収は、まだ確定していない(12月の給料・残業で変わる)
  • 社会保険料や生命保険料控除を、ざっくりで入れていることが多い
  • 上限を超えた分は、戻ってこない

だから私は、上限の9割くらいまでを目安にしています。少し余らせても損は小さいですが、超えた分はそのまま自己負担になるからです。

年末までにやること

  • 12月31日までに寄付(今年の分として数えられるのは、その年に支払った寄付)
  • ワンストップ特例の申請(寄付先が5自治体以内・確定申告をしない会社員なら使える。申請は寄付した翌年の1月10日まで。オンラインで申請できる自治体も増えています)
  • 医療費控除などで確定申告をする人は、ワンストップ特例は無効。確定申告の中でふるさと納税も申告する

わが家も、そろそろワンストップの申請をネットで済ませる予定です。

まとめ

  • 上限を決めるのは住民税所得割額の2割
  • 年収900万円・妻は専業主婦・子ども2人(16歳未満)のわが家は、上限 約14.6万円
  • 今年は13.65万円寄付済みで、残り約1万円
  • 住民税の基礎控除は43万円のまま。所得税と同じにしない
  • シミュレーターは目安。上限の9割くらいが安全

浮いた税金と返礼品は、わが家では子どもたちとの食卓に回っています。

※この記事は、総務省の資料などをもとに、2026年11月時点の情報で計算した概算です。実際の上限は、収入・家族構成・ほかの控除によって変わります。正確な金額は、お住まいの市区町村や税務署、ふるさと納税サイトのシミュレーターでご確認ください。これは私個人の考えです。

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