家計管理

「ふるさと納税、嫁と選ぶ夜|わが家の5自治体と“実質2,000円”の食卓」#156

「ふるさと納税、そろそろやらなきゃね」

金曜の夜、妻のその一言で、二人でスマホを覗き込む時間が始まった。9月は楽天スーパーSALEの真っ最中。ポイントも一番厚くなる時期らしい。滑り込みで、わが家の「補給物資 調達クエスト」開始である。

そもそも、何を頼めばいいのか問題

調べてみると、ふるさと納税のコスパ最強は「お米」だという。廃棄ゼロ、必ず消費する、還元率も高い。なるほど、王道。

……でも、わが家は、お米には困っていない。私の両親と、妻の両親——お互いの実家が、毎年、一生懸命お米を作ってくれているからだ。田んぼの世話は、口で言うほど簡単なものじゃない。暑い日も、腰を曲げて、手をかけて。そうして届く新米のありがたさは、年々わかるようになってきた。いつも本当に、ありがとうございます。

おかげで、最強の返礼品が、わが家では“いらない”という、なんとも贅沢な悩み。じゃあ、何を頼もう?

迷走の記録:わが家のふるさと納税会議

まず鉄板は日用品。水・トイレットペーパー・ティッシュ。かさばるし、絶対に使う。「必ず使う物」ほど、実質の得は大きい。水は防災ストックも兼ねられる——去年、近くで大きな地震があったとき、備えておいた水に本当に助けられたので、ここは即決だった。

肉は、宮崎牛。ちょっと贅沢な和牛枠。ここまでは順調。問題はここからだ。妻の「お楽しみ枠」である。

  • 「カフェオレがいい」→スティックタイプの名品を発見→でもなぜか一旦保留に(笑)
  • 「コストコの会員って頼めるの?」→調べたら全国で使えるらしい→でも今回は見送り
  • 「子供服は?」→娘はすぐサイズアウトするからなぁ…と断念(おむつを見送ったのと同じ理由)

あっち行ったりこっち行ったり。夫婦のふるさと納税会議は、だいたいこうして脱線する。そして最終的に妻が出した結論が——「厚切り牛タン」。お楽しみ枠、まさかの原点回帰(?)で着地したのだった。

実は、私が勘違いしていた「2,000円」の話

正直に白状すると、私はずっとこう思っていた。

「この“自己負担2,000円”って、あとから別で請求されるやつでしょ?」

——違った。まったくの逆だった。

ふるさと納税は、払った金額のうち「2,000円だけ」が実質の自己負担で、残りはあとから税金(住民税など)で戻ってくる仕組み。追加で取られるどころか、むしろ返ってくる。しかもこの2,000円は年に1回・一律。自治体を5つに分けても、負担は合計2,000円のまま。

つまり——実質2,000円で、返礼品も楽天ポイントも全部もらえる。9年目の薬剤師で、お金の勉強を始めて数年経つのに、私はこんな基本を勘違いしていた。知らないって、地味に損だ。

わが家が選んだ、5つの自治体

  • 岩手県:厚切り牛タン(妻のお楽しみ枠・最終兵器)
  • 宮崎県 都城市:宮崎牛(ちょっと贅沢な和牛)
  • 山梨県:富士山の天然水 192本(防災ストック兼用)
  • 愛媛県:トイレットペーパー(紙の街の鉄板)
  • 栃木県:ボックスティッシュ

合計は136,500円。実質負担は2,000円。ワンストップ特例を使いたかったので、自治体はきっちり5つ以内に収めた(6つ以上になると確定申告が必要になるので要注意)。

「実質2,000円」で、食卓と暮らしが少し豊かになる

牛タンで週末がちょっとしたご馳走になり、和牛で家族の「おいしい!」が増える。水と紙は毎日の安心。買い物の手間も、そのぶん減る。

お互いの両親が作ってくれるお米に、全国の生産者さんが届けてくれる恵み。そうして家族の食卓は成り立っている。ふるさと納税をしながら、あらためてそう感じた。派手さはない。でも、こういう「効率化して、浮いたお金と時間を家族に還す」小さな積み重ねが、私がめざすサイドFIREへの道のりの、地味だけど確かな一歩だと思っている。お金は、我慢のためじゃなく、家族の暮らしを守り、楽しむためにある。

返礼品が届いたら、「開封編」も書く予定。厚切り牛タン、いったいどれくらいの厚さで来るのか——今から楽しみである。

※ふるさと納税の控除上限は、年収や家族構成によって一人ひとり違います。また制度の細かいルールは変わることがあります。寄付の前に、各ふるさと納税サイトの「控除上限シミュレーター」や、お住まいの自治体・税務署でご確認ください。これは我が家の一例です。

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