
以前、「ユニットリンク(変額保険)を解約する」と書きました。あれから数ヶ月——ついに、夫婦2人分の解約が完了し、返戻金が振り込まれました。この記事は、その完結編です。「結局いくらだったのか」「解約はなぜあんなに大変なのか」、そして私が一番ショックを受けた"ある事実"まで、正直に書きます。
目次
第1部:解約の結果——株高のタイミングで、プラスで抜けられた
私たちは、夫婦で毎月2.5万円を、コツコツ積み立ててきました。まず、リアルな数字を公開します(夫婦2人分・約5年半の運用)。
- 私(4口・約5年半):総払込 約134万円 → 返戻 約145万円(+約11万円)
- 妻(1口・約5年半):総払込 約32.5万円 → 返戻 約33万円(+約7千円)
- 夫婦合計:総払込 約166.5万円 → 返戻 約178万円(+約11.7万円)
「手数料の高い"悪徳"商品だと気づいて損切りする」——そのつもりでした。でも、ちょうど株価が絶好調のタイミングを狙って解約したので、想定していた利回りより少し良く、プラスで抜けられたのです。損を覚悟していたぶん、これは正直ラッキーでした。
おまけの発見:妻との「たった2ヶ月」の差
面白かったのが、私と妻の比較です。始めた時期が、たった2ヶ月違うだけ(私が先)。同じ月5,000円・同じ商品なのに、1口あたりの利益を比べると——
- 私(2ヶ月早い):1口あたり +約2.7万円
- 妻:1口あたり +約0.7万円
払い込んだ額の差は、たったの1万円(2ヶ月分)。それなのに、利益には数倍の差がつきました。「早く始める」というだけで、これだけ変わる。時間の力を、身をもって見せられた気がしました(この話は、息子のジュニアNISAの記事にもつながります)。
第2部:でも、喜べなかった——ジュニアNISAとの"差"
プラスで抜けられて、めでたし……とはなりませんでした。ほぼ同じ時期に、息子のジュニアNISA(投資信託)でも運用していたからです。ただし、お金の入れ方は違います。
- ユニットリンク:月2.5万円を、夫婦でコツコツ積立(約5年半)
- ジュニアNISA:2年間、年初に80万円ずつ一括で、計160万円
その結果がこちらです。
- ユニットリンク(投資型保険):約166万円 → 約178万円(+約7%)
- ジュニアNISA(投資信託):160万円 → 約362万円(+約126%/資産2倍以上)
この差に、私は愕然としました。……ただ、正直に言います。「一括と積立を単純に比べるのはフェアじゃない」——その通りです。ジュニアNISAは早い段階でまとまった額を市場に置けたぶん、株高をフルに受けられた。だから、この差の"すべて"が手数料のせいではありません。
でも——入れ方の違いを差し引いても、投資型保険の"手数料"が、リターンを重く削っていたのは事実です。同じ株高の5年半で、片方は資産が2倍以上になり、片方は+7%に留まった。この現実は、私にこう教えてくれました。「資産形成の道具は、保険ではなく、低コストのNISAだ」と。
※もちろん保険には「保障」の側面もあり、そこが必要な人には意味があります。ただ、私の場合は"資産形成のつもり"で入っていた。その物差しで見ると、答えは明確でした。
第3部:"解約させないダンジョン"の突破法
最後に、これから解約する人のために。正直に言うと、解約は、想像の何倍も大変でした。まるで"解約させないダンジョン"。私がぶつかった壁と、突破法をまとめます。
- コールセンターがなかなか繋がらない → 時間帯を変えて粘る/書面で「回答を」と迫る
- マイページが"手続きの入口"にたどり着けない(同じ案内をぐるぐる)
- 結局、仲介のFP経由でないと進まない → 最初からその前提で動くと早い
- 引き止めトーク(貸付・払済・「もったいない」)→ 目的がブレていなければ、丁寧に辞退する
- それでも動かない時の最終手段 → 生命保険相談所・消費者ホットライン「188」
そして、出口が"入口"になる
戻ってきた約178万円は、来月のNISAの積立日に、そのまま同じ銘柄を買う予定です。保険の中で眠っていたお金を、低コストのNISAで、ようやく"正しい場所"で働かせる。長い戦いの、気持ちのいい締めくくりになりそうです。
投資型保険が、すべての人にとって悪というわけではありません。でも、もしあなたが「資産形成のつもりで」入っているなら——一度、"手数料"という物差しで見直してみてください。私の+7%と+126%の差が、その参考になれば嬉しいです。
※これは我が家の実例と考えです。保険・投資の要否は、保障の必要性など個々の状況で異なります。最終的な判断は、ご自身で、必要に応じて専門家(FP・税理士など)にご相談ください。
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