
「投資を続けて、子ども2人を私立に通わせて、45歳でサイドFIRE——本当にできるのか?」
その漠然とした不安を消したくて、私はライフプランシートを作りました。
結果、不安は消え……ませんでした。
むしろ、**「思っていたより、かかる」**とハッキリ分かって、正直ひやっとしました。自分の見積もりが甘かったんです。でも——見えたからこそ、次に打つ手が決まりました。
これはリベ大の両学長がよく勧めている「ライフプランシート」を、薬剤師パパの私が家族用に本気で作ってみた記録です。作り方の手順も残すので、「なんとなく大丈夫」で済ませている人ほど、この記事を見ながら自分の1枚を作ってみてください。気持ちいい話ではないかもしれませんが、これはやっておいて損はないです。
目次
ライフプランシートとは?なぜ薬剤師こそ作るべきか
ライフプランシートとは、これから数十年ぶんの「収入・支出・資産」を1年ずつ表にして、お金の流れを見える化するものです。両学長の言葉を借りれば「人生の航海図」ですね。
なぜ薬剤師こそ作るべきか。理由はシンプルで、薬剤師は手取りが高いのに、意外とお金が残らない職業だからです。手取りが多いぶん生活レベルも上がりやすく、「稼いでいるはずなのに貯まらない」が起きやすい。そこに教育費という巨大クエストが重なると、感覚だけでは確実に判断を誤ります。
現に、感覚で「たぶん大丈夫」と思っていた私が、数字にした瞬間に足元がぐらつきました。だからこそ、感覚を数字に置き換える。それがライフプランシートです。
ライフプランシートの作り方【5ステップ】
私が作った手順を、そのまま5ステップに分解します。エクセル(またはGoogleスプレッドシート)1枚あれば作れます。
① 家族の前提を書き出す
今の年齢・家族構成・子どもの年齢を書きます。我が家は「本人・妻・子ども2人(就学前)」。これが航海のスタート地点です。
② 収入・生活費・投資額を"固定"する
月の手取り、生活費、投資額を決めて並べます。ポイントは投資額を先に固定してしまうこと。「余ったら投資」ではなく「投資は動かさない前提」で組むと、現実的なシートになります。
③ 教育費を"年齢×進路"で並べる
ここが薬剤師家庭の山場です。幼稚園・小学校・中学・高校・大学、それぞれ公立/私立で年額を入れ、子どもの年齢に合わせて自動で教育費が乗るようにします。私は「大学まで私立あり」で計算しました。……そして、この教育費の重さに一番ビビりました。
④ 投資ポットと現金ポットの"二段構え"にする
今回いちばん伝えたい工夫です。資産を「投資ポット(想定利回りで毎年増える)」と「現金ポット(毎月の余りや不足を吸収する)」の2つに分けます。投資は固定して育て続け、教育費などの上下は現金側で受け止める。こうすると「投資を切り崩さずに済むか」が一発で見えます。
⑤ 総資産の推移をグラフで見る
最後に、年ごとの総資産(投資+現金)を折れ線グラフにします。利回り3%と5%の2本を引いておくと、「良くてこう・悪くてこう」の幅で判断できます。
実際に作ってみた結果(薬剤師パパの場合)
具体的な金額はぼかしますが、方向性はそのまま出します。
私の設計はこうでした。投資額は45歳まで変えない。教育費は自分の給料から出す。足りない分は現金ポットで吸収する。
シートを回して見えた構造は、こうです。
- 子どもが小さい"今"は教育費が軽い → 現金はプラスで回り、投資は育つ
- 50代に入ると私立中高・大学が重なり、家計は一気に苦しくなる → 現金ポットが削られる
- その頃には、若いうちに埋めた投資が育っていて、なんとか谷を越えられる……はず
——この「はず」が問題でした。
正直に言うと、私の当初の想定より、教育費のピークは重かったです。「今のペースの投資と給料だけで本当に足りるのか?」というと、けっこうギリギリ。楽観できる絵ではありませんでした。
でも、それが分かったのが最大の収穫です。だから私は、こう腹をくくりました——投資のペースは絶対に落とさない。そのうえで、副収入を上乗せして谷に備える。 見えたからこそ、「もっと頑張らないと」と本気で思えたわけです。
数字が苦手なら、AIに頼っていい
ここまで読んで「作り方は分かったけど、自分にできる気がしない」と思った人へ。
正直に白状すると、このシート、私は一人では作っていません。AIに壁打ちしながら作りました。
「手取りがこれで、投資はこれで、子どもが私立に行ったら教育費はどう乗る?」——そういう相談を、AI相手に何往復もしながら形にしていったんです。関数もレイアウトも、対話しながら詰めました。
ライフプランシートで挫折する人の多くは、「エクセルが分からない」「何から書けばいいか分からない」で止まります。でも今は、AIに『ライフプランシートを一緒に作って』と話しかければ、素人でも1枚組める時代です。数字が苦手でも、相談相手がいれば前に進めます。
一人で悩んでフリーズするくらいなら、AIを相棒にしてしまう。これは本気でおすすめします。
作って初めて見えた「意外な事実」3つ
① 見える化の目的は"安心"ではなく"危機感"だった
私は安心したくてシートを作りましたが、得たのは逆でした。「思ったよりかかる」という危機感。でも、敵の居場所が分かれば対策は立てられます。危機感は、正しく怖がるための材料でした。
② カギを握るのは"リターン"より"埋めるスピード"だった
利回りを3%と5%で比べても差は出ますが、それ以上に効いたのは「若いうちにどれだけ早く投資枠を埋めるか」。時間を味方につけた資金が、最後に効きました。谷が重いと分かった今、なおさら「早く埋める」の重要度が上がりました。
③ 現金ポットが"心の余裕"そのものだった
投資額を固定すると決めた瞬間、上下を受け止めるのは現金です。その現金残高の推移を見られること自体が、いちばんの安心材料でした。プラスで回っている限り投資に手をつけずに済む——それが可視化されるだけで、判断がラクになります。
まとめ:まず"1枚"作ってみてほしい
ライフプランシートは、未来を当てるための道具ではありません。「今の設計のままだと、どこが山で、どこが谷か」を先に知るための地図です。
私は作った結果、安心するどころか気を引き締めることになりました。でも、それでよかった。"なんとなく大丈夫"のまま50代に突入するより、38歳の今ビビっておくほうが、100倍マシだからです。おかげで副収入という次の一手も、本気で動き始められました。
薬剤師のように手取りが高い職業ほど、感覚で判断すると足元をすくわれます。だからこそ、一度ちゃんと数字にする。怖いかもしれませんが、それが最短の対策です。
完璧じゃなくていい。数字が苦手なら、AIを相棒にしていい。まずは今日、家族の前提を書き出すところから始めてみてください。それがあなたの「航海図」の1枚目になります。
※この記事は私個人の家計をもとにした考えで、特定の投資を勧めるものではありません。数字の前提は各家庭で変わります。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。
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