
「保険、入りすぎてないかな?」——そう思ったことはありませんか。
わが家は数年前、気づけば年間60万円の保険料を払っていました。しかもきっかけは、「無料の子ども写真撮影」です。
今日は、そこから3年かけて保険を見直した記録を、正直に公開します。何を解約して、何を残したのか。同じ商品なのに成績がまったく違った、実データ付きで。
目次
結論:4つのうち、こう整理しました
- 医療保険 → 解約(公的medical制度で十分と判断)
- 死亡保険(ユニットリンク型)→ 最終的に解約(検証したうえで)
- 残りは、生活と資産の状況を見ながら段階的に整理
大事なのは「保険が悪い」という話ではありません。自分にとって必要かどうかを、一度ちゃんと確認したか——それだけです。
始まりは「無料の写真撮影」でした
ある日、妻がこう言いました。
「SNSで"無料"で子どもの写真を撮ってくれるところ見つけたから、予約しといたよ!」
正直、少し嫌な予感はしました。でも"無料"という言葉に弱いのが人間です。ありがたく撮影に行きました。
——そしてその1ヶ月後、わが家は4つの保険に加入していました。
無料の写真撮影は、保険相談への入口だったのです。まさに「ただより高いものはない」を地で行く展開でした。
誤解のないように書いておくと、担当してくれたFPの方は親切で、説明も丁寧でした。悪質な勧誘だったわけではありません。ただ——ちょうど子どもが生まれたばかりで「そろそろ保険を考えなきゃ」と思っていた私は、心のガードが完全に緩んでいたのです。
気づけば年間60万円。加入した4つの保険
提案されるまま加入したのが、この4つです。
- 医療保険(入院・手術に備える)
- がん保険
- 死亡保険(ユニットリンク型=投資型保険)
- 就業不能保険(所得補償)
私が4つ、妻も2種類。世帯合計で、年間およそ60万円。
当時は「備えあれば憂いなし」と本気で思っていました。これでどんなことが起きても安心だ、と。
3年後、ふと思った「これ、全部いる?」
とりあえず3年間、すべて継続しました。そして——一度も使うことはありませんでした。
残ったのは、毎月の支払いの重さだけ。ちょうどその頃、家計と投資の勉強を始めていた私は、ある日ふと立ち止まりました。
「これ、全部必要なのか?」
解約の判断基準:「公的制度で足りるか」を先に見る
見直しで私がいちばん重視したのは、民間保険の前に、公的な制度がどこまでカバーしてくれるのかという視点でした。
医療保険 → 解約
決め手は「高額療養費制度」の存在でした。
日本では、医療費が高額になってもひと月の自己負担には上限があるという公的な仕組みがあります(上限額は年齢や所得で変わります)。つまり、入院しても「青天井で数百万円」ということには基本的になりません。
それを知ったうえで、「貯金でカバーできる範囲のリスクに、毎月保険料を払い続ける意味はあるか?」と考えた結果、わが家は解約を選びました。
死亡保険(ユニットリンク型)→ しばらく"検証"を続けた
こちらはすぐには解約せず、あえて検証を続けました。というのも、この保険の中身は投資信託で運用されるタイプ。しかも選んでいた商品は「オルカン(全世界株式)」——私が積立NISAで買っているものと、中身が同じだったからです。
つまり、同じ商品を「保険で持つ」か「NISAで持つ」かの、完璧な比較実験ができる状態だったのです。
★同じオルカンなのに、こんなに差がつきました
検証を始めて約4年。当時の数字がこちらです。
| 投資した額 | 評価額 | 損益 | |
|---|---|---|---|
| 積立NISA(オルカン) | 164万円 | 216万円 | +52万円(約+31%) |
| ユニットリンク型保険(中身もオルカン) | 140万円 | 123万円 | −17万円(約−12%) |
中身は同じ全世界株式。それなのに、片方は+31%、片方は−12%。
なぜこうなるのか。理由はシンプルです。
- 保険としてのコスト(保障部分の費用や各種手数料)が、運用の利益を削る
- 早期に解約すると控除(ペナルティ)が引かれる
- 仕組みが複雑で、自分がいくらコストを払っているのか見えにくい
加入時には「10年ほど経てば元本くらいには戻るかもしれません」と説明を受けていました。でも——「元本に戻るのを10年待つ」のと「同じ商品をNISAで持って増やす」のとでは、あまりにも差が大きい。それが数字ではっきり見えてしまったのです。
そして最終的に、解約しました
この検証の結果を受けて、わが家はユニットリンク型保険を解約しました。解約時の最終的な損益や、解約手続きで苦労した話は「ユニットリンク解約の記事」に詳しく書いています。
そして、戻ってきたお金はそのままNISAへ。保険という"効率の悪い守り"を、現金の生活防衛費(守り)+NISA(攻め)に組み替えました。
保険を見直すときのチェックリスト
- ① 公的制度で足りないか?(高額療養費制度・傷病手当金・遺族年金など)
- ② 貯金でカバーできる金額か?(払えるリスクに保険は要らない)
- ③ 保障と貯蓄・運用が混ざっていないか?(混ざるとコストが見えなくなる)
- ④ 年間いくら払っているか、即答できるか?(意外と言えない人が多いです)
特に④。月額で見ると小さく見えても、年額にすると驚くことがあります。わが家がまさにそうでした。月5万円だと「まあこんなもんか」ですが、年間60万円と言われると、重さが一気に変わります。
まとめ:保険は「悪」ではない。ただ、重すぎると動けなくなる
保険は、必要な人には本当に必要なものです。わが家も、すべてをゼロにしたわけではありません。
ただ、「安心」という装備は、重すぎると家計の自由を奪います。過剰な保険料はキャッシュフローを圧迫し、本来なら将来のために回せたはずのお金を消していきます。
大事なのは、必要最低限で、最大の安心を得るバランス。そして一度は自分の目で確かめること。
この記事が、どなたかの見直しのきっかけになれば嬉しいです。
※本記事は私個人の体験と考えを紹介したものであり、特定の保険商品や金融商品の加入・解約を推奨するものではありません。必要な保障は家族構成・収入・資産状況によって一人ひとり異なります。公的制度の内容や上限額は改定されることがあるため、最新の情報をご確認ください。保険の見直しは、必要な保障が失われないか十分に確認したうえで、ご自身の判断でお願いします。
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