
まとまったお金があるとき、「一気に投資した方がいいのか、毎月コツコツ積み立てた方がいいのか」——投資をしていれば誰もが一度は悩むテーマだと思います。
これ、わが家ではたまたま"完全に条件の揃った比較"ができる状態になっていました。同じ年に、同じ金額を、同じ銘柄で、入れ方だけ変えていたのです。
4年経った今、その結果を公開します。
目次
結論:一括のほうが26万円多かった。ただし「いつでも勝つ」わけではない
- 同条件なら、一括投資のほうが有利になりやすい(市場に置く時間が長いから)
- ただしタイミング次第で最初はマイナスになる(私も今、別の一括投資で含み損です)
- 大前提として、生活防衛費を確保した上での余裕資金で
比較の条件(ここが揃っているのがポイント)
比較が意味を持つのは、条件が揃っているときだけです。今回はここが、かなりきれいに揃っています。
| 一括(子のジュニアNISA) | 積立(夫婦の旧つみたてNISA) | |
|---|---|---|
| 開始年 | 2022年 | 2022年(同時スタート) |
| 元本 | 160万円 | 160万円 |
| 銘柄 | オルカン(全世界株) | オルカン(全世界株) |
| 入れ方 | 年初に80万円を一括 ×2年 | 毎月コツコツ ×2年 |
| 追加投資 | なし(制度終了で凍結) | なし(制度終了で凍結) |
息子のジュニアNISA、私、そして妻——3人とも2022年に同時に始めました。そしてどちらの口座も、今は新規の買い付けができません(ジュニアNISAは2023年末で新規投資終了、旧つみたてNISAも新NISA移行で終了)。つまり両方とも"凍結された状態"で、純粋に運用成果だけを比べられるのです。
違いは「入れ方」だけ。これ以上ないほどフェアな比較だと思います。
結果:一括362万円 vs 積立336万円
| 元本 | 現在の評価額 | 損益 | |
|---|---|---|---|
| 一括 | 160万円 | 362万円 | +202万円(約+126%) |
| 積立 | 160万円 | 336万円 | +176万円(約+110%) |
| 差 | 26万円 | ||
同じ160万円を、同じ銘柄に、同じ年から。入れ方を変えただけで、4年間で26万円の差がつきました。
ちなみに、どちらも元本が2倍以上になっています。この4年間の相場が良かったという面は、当然あります。
なぜ差がついたのか:たった"半年"の違い
理由はシンプルです。お金が市場にいた時間が違うから。
- 年初一括:1月にその年の80万円が全額、運用開始
- 毎月積立:1年かけて入るので、平均すると運用開始は年の真ん中あたり
つまり平均して約6ヶ月、一括のほうが早く働き始めている。たったそれだけの差が、4年の複利で26万円になりました。
「時間を味方につける」とよく言われますが、半年でもこれだけ効く——というのが、私の実データから見えたことです。
⚠️ でも、一括が「いつでも勝つ」わけではありません
ここまで読むと「一括一択じゃん」と思われそうですが——正直に書きます。
私はつい先日、保険を解約して戻ってきたお金約182万円を、全世界株式に一括投資しました。その結果、今どうなっているかというと——
現在、約4万円のマイナスです。
一括投資は、入れた瞬間から全額が相場にさらされます。だから、そこから下がれば当然マイナスになる。「期待値が高い」ことと「必ず勝つ」ことは、まったく別の話です。
そして、2022年からの4年間で資産が2倍以上になったのは、結果的に相場に恵まれた部分もあった——これも正直に認めるべきところだと思っています。
一括が向く人/積立が向く人
| 一括が向く人 | 積立が向く人 |
|---|---|
| 使う予定のない余裕資金がある | 毎月の給料から投資したい |
| 含み損が出ても動じない | 値動きが気になって眠れなくなる |
| 10年以上、売らずに置ける | まずは少額で慣れたい |
結局のところ、「自分が続けられる方」が正解です。期待値がいくら高くても、途中で怖くなって売ってしまえば意味がありませんから。
一括投資をする前に、必ず確認すること
- 生活防衛費を先に確保する(暴落時に売らずに済むための現金クッション。詳しくは「生活防衛費の記事」に書きました)
- 数年以内に使う予定のあるお金は入れない(教育費・車の買い替えなど)
- 含み損になった時の自分を想像しておく(耐えられないなら積立でいい)
母の言葉:「お金がないと、心が寂しくなるよ」
最後に、少しだけ個人的な話を。
昔、母からこんな言葉をもらったことがあります。
「お金がないと、心が寂しくなるよ」
この言葉は、今でも自分の中でしっかり生きています。
投資は、期待値やリターンといった数字で語られがちです。でも本当に大事なのは、手元のお金が減りすぎて、心まで寂しくならないこと。数字の上で「一括が有利」だとしても、生活が苦しくなるほど入れてしまえば、その時点で失敗だと思っています。
生活費にも、心の余裕を。将来への投資にも、余裕を。そのバランスを保ちながら、長い道のりを一歩ずつ進んでいけたらと思っています。
まとめ
- 同じ160万・同じオルカン・同じ2022年スタートで比較 → 一括362万 vs 積立336万(差26万円)
- 差がついた理由は、平均して約6ヶ月、市場にいた時間が長かったから
- ただし私の最近の一括182万は現在マイナス4万。一括は必ず勝つわけではない
- 最優先は「自分が続けられる方法」と「生活防衛費」
数字は嘘をつきませんが、数字だけでは決められないのが投資の面白いところだと思います。どなたかの参考になれば嬉しいです。
※本記事は私個人の実績と考えを紹介したものであり、特定の金融商品や投資手法を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあり、過去の実績は将来の成果を保証しません。ジュニアNISAは2023年末で新規投資が終了しており、現在は新たに始めることはできません。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
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