
薬剤師歴9年。正直に言う。
ずっと周りと少し、温度が違った。
目次
孤軍奮闘した話
少し前、職場で「地域支援体制加算」を取得することになった。
きっかけは、臨時の薬剤師スタッフが「今の働き方がきつい」と言ったこと。それなら人を増やそう、加算を取ろうという流れになった。
ただ、実際に動いたのは私だけだった。
関係各所へのアポ取り、入力マニュアルの作成、運用の整備。
事務員からは「仕事が増えるのでやりたくない」「覚えるのが面倒くさい」「やると決めたのは先生なので全部やってください」。
……わかった、全部やるよ。
当事者の薬剤師はというと、確かに今でもきついと言っていた人なので、戦力になるとは思っていなかった。ただ、休憩時間以外に他の薬局の仕事をこなしたり、勝手に休憩室で2〜3時間過ごしたりは想定外だった。私の仕事量は増え、サポートはゼロ。
まあ、そういうこともある。
薬剤師としての温度差
これは今の職場だけの話じゃない。
今まで関わってきた薬剤師の多くが「医者が出しているんだから問題ない」というスタンスだった。疑義照会は手間がかかるし、自分の仕事が増える。だからしない。
でも、そこを薬剤師がやらなかったら、誰がやるんだろう。
私は薬剤師が不要になる未来を真剣に心配している。別に立派なことを言いたいわけじゃなく、単純にそう思っている。自分が経営者だったら絶対にやっている仕事を、雇われているからやらない。その感覚が、どうしても腑に落ちない。
生活残業という概念
ついでにもう一個。
残業を減らすために業務の効率化をした。おかげで全員の残業が月5時間未満になった。それ自体はよかった。
ただ最近、事務員が無断で残業するようになった。やることは特にない。携帯を見ながら1〜2時間、残業代を積み上げていく。
……「生活残業」というものを、初めてリアルで見た。
もう勝手にしてくれ、というのが正直な気持ちだ。
それでも本気でいる理由
じゃあなんでまだ頑張っているのか。
かかりつけ薬剤師は、今の職場で私しか取得していない。他に薬剤師は3人いるが、全員後ろ向きだ。だから自然と、私のところに患者さんが集まる。
そして患者さんからよく言われる言葉がある。
「他の薬剤師だと信頼できないから、あなたに担当してほしい。」
キャパの都合でお断りしていることも多いが、依頼は尽きない。
誠実にやっていれば、見てくれる人は見てくれている。
シンプルだけど、それが今の私の原動力になっている。
今、ゲームの途中なんです
もう一つ正直に言うと、私は今の職場を「ゲームの途中」だと思っている。
職員は9名。そのうち3名は、私が本当に「仲間」と感じている人たちだ。残りは少しずつ、価値観の合う人に入れ替えていく予定。困難なミッションをこなしながら、理想のチームを作り上げていくゲーム。
今はその最中にいる。
給与と「このゲームの面白さ」のバランスが私の中で崩れたら、辞める。どこの職場に行っても、この軸は変わらないと思う。
最後に
価値観の合う仲間を見つけることが、思ったより難しい。
薬剤師に限らず、働く人全般として、自分の費用対効果だけを重視する方向に向かっている気がする。それが悪いとは言わない。ただ、同じ温度で仕事に向き合える人が少ないのは、なんとなく寂しい。
でも、いないわけじゃない。
3人、見つけた。
それだけで今は十分だと思っている。
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