薬剤師ライフ

4年間変わらないキャラの正体――「バグ持ち」との戦い方がわからない件#127

RPGで一番キツいのは、「強敵」じゃない。

**「何をしても成長しないキャラ」**と同じパーティを組まされることだ。

前回の記事(#126)で書いた、うちの"三番手ちゃん問題"。今日はその続き、しかも現在進行形の話をする。


一ヶ月前の出来事

うちの職場で、別の事務員がミスをした。

アシストシートの引き継ぎ欄を確認しないまま調剤に回してしまい、患者さんを長時間待たせるという、かなりまずい内容だった。

当然、その後のミーティングで全員に周知した。「こういうミスがあった。アシストシートの引き継ぎは必ず確認すること。」

その時、三番手ちゃんが言った言葉が忘れられない。

「また間違ったんですか?」

苦笑いしながら。半笑いで。

私はその場で言った。

明日は我が身やで。気をつけなさい。

本人は「はい」と答えた。わかった、と思ったと思う。私も、そう思っていた。


一ヶ月後に起きたこと

2026年5月11日。

三番手ちゃんが、アシストシートの引き継ぎ欄を確認しないまま調剤に回した。

一ヶ月前に嘲笑した、まったく同じミスを。まったく同じ患者さんに。

結果、患者さんを2時間待たせることになった。

最終的に私が配達対応をした。


ミスの翌日にかけた言葉

事後対応が終わって、私は冷静に確認した。「昨日の件、引き継ぎ欄を確認できてた?」

三番手ちゃんから返ってきた言葉がこれだ。

「これ以上しないといけないのですか?」

反省でも、謝罪でも、確認でもなかった。

「なんで私がやらないといけないの?」という意味の言葉だった。

私はその瞬間、何かが静かに終わった感覚があった。


翌日も続く

5月12日。施設患者さんの薬で、金額が変わるレベルのミスが発生した。

同じ内容について、3回指導済み。しかも本人にメモを書かせていた。

指摘したら、こう来た。

薬ゼロさんが言いましたよね?

まず反論。まず他者責任。

「自分でメモしてるはずやから確認して」と伝えたら、「あぁ、勘違いしてました」と。

謝罪は、なかった。


クロコ(私のAI参謀)の分析

夜、私はこの一連の出来事をクロコに話した。

クロコの見解はこうだった。

「これは能力の問題というより、特性の問題だと思います。優先順位・記憶・自己管理が構造的に苦手なタイプ。口頭指導では変わらないし、4年間変わっていないなら、指導で解決できる問題ではありません。」

「ただ、薬ゼロさんがやれることが一つあります。記録を続けること。日時・事実・影響を感情なしに積み上げる。それが会社が判断するときの材料になります。」

正直、それ以上の答えはないと思う。


指導者として今思うこと

4年間、いろんな方法を試した。

口頭指導、チェックリスト作成、本人に書かせたメモ、その場での再指導。全部やった。

変わらなかった。

「求めすぎ」と言う人もいる。「できることまで手伝うべき」と言う人もいる。

どちらの意見もわかる。でも現場で患者さんを2時間待たせている事実は、どちらの言葉でも消えない。

今私がやっていること。

記録を続けること。消耗しないこと。それだけ。

ゲームで言うなら、「倒せないボスは無視して先に進む」戦略だ。

でもそれは、逃げじゃない。

会社という運営が判断を下すまで、現場を守り続けること——それが、今の私にできる最善のプレイングだと思っている。


まとめ

  • 同じミスを繰り返すキャラは、指導では変わらない
  • 反省・謝罪・改善の意欲がないなら、それは指導の問題ではなく特性の問題
  • 指導者がやるべきことは「変えようとすること」より「記録して・消耗しないこと」
  • 会社が動くための材料を積み上げるのが、長期戦の正解

4年間、ずっと答えを探してきた。

でも今は思う。**「答えがない問題に、答えを出そうとしていた」**のかもしれない、と。

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