
私が薬剤師になったのは、30歳のときです。
大学に入ってから薬剤師になるまで、約11年。卒業までに8年半かかり、国家試験には2回落ちました。
今は管理薬剤師として働き、資産形成をしながら家族との時間を増やそうとしています。でも、その全部の始まりは、この遠回りの11年でした。
先に結論を書きます。
- なんとなく入った薬学部で、卒業は予定より2年半遅れ
- 国家試験は2回不合格。親に頼れず、病院で2年働いた
- 年間100万円の予備校で半年。勉強の「やり方」が分かったら、成績は勝手に上がった
- 遠回りした2年間で、社会の仕組みと、悔しさを手に入れた
目次
「なんとかなるっしょ」で入った薬学部
高校を卒業して、私は地方の私立の薬学部に入りました。
理由は、正直ふわっとしていました。周りは将来をちゃんと見据えていたのに、私は「まぁ、なんとかなるっしょ」。そんなテンションで過ごす毎日でした。
ところが在学中、大学の事情もあって、卒業が急に厳しくなりました。私の記憶では、卒業できたのが20人に満たない年もあったほどです。
気づけば私も、卒業が延び、延び……。
結局、6年制の薬学部を卒業できたのは、入学から8年半後。27歳の秋でした。大学って、油断すると時間が溶けます。
国家試験に2回落ちた。でも、当たり前の結果だった
卒業してすぐの国家試験は、不合格でした。
でも、ショックというより「当たり前の結果だな」と思いました。卒業することに必死で、国家試験の勉強はほとんどできていなかったからです。
そして次の年も、不合格。2回目でした。
親に頼れず、病院で2年働いた
予備校に行きたい。でも、これ以上親に頼ることはできない。
そう思って、私は病院に事務員として入りました。ところが「薬学部を出ているなら」ということで、調剤の助手も兼任することに。事務と調剤助手の二足のわらじで、約2年間働きました。
遠回りの2年間で手に入れたもの
この2年間は、ただお金を貯めるためだけの時間ではありませんでした。
- 悔しさ:同じ年の人たちが先に進んでいく中で、自分は資格のない立場で働いている
- お金と経済の回り方:給料をもらい、生活費を払い、貯めるという、学生のときは知らなかった現実
- 社会人と学生の違い:働く人の世界のルール、表と裏
今振り返ると、人生を少しラクに生きるためのノウハウを、この2年で手に入れたんだと思います。今の働き方やお金の考え方の土台は、たぶんここにあります。
年間100万円の予備校で、背水の陣
貯めたお金に、親からの少しの援助を足して、年間100万円の予備校に通うことにしました。
「これでダメだったら、もう諦める」。本気でそう思っていました。
成績が上がった理由は「勉強のやり方」だった
予備校に入って、成績は自分でも驚くほど上がっていきました。
一番大きかったのは、勉強のやり方が分かったことです。自分を客観的に見ると、記憶力にはそれほど問題がなかった。足りなかったのは、効率のいいやり方を知らなかったことでした。ノウハウをつかんだら、成績は勝手に上がっていきました。
それに加えて、意識したことが2つあります。
- 人の倍の時間を取る:スタートが人より明らかに遅いのは分かっていたので、睡眠を削ってでも時間を確保しました。睡眠はほぼ毎日3時間。たぶんアドレナリンが出ていて、眠らなくても平気だったんだと思います(体のためには、まったくおすすめしません笑)
- 仲間はあえて作らない:誰かと一緒にいると、引きずられてしまいそうだったからです
試験の最終週には、謎の湿疹が出ました。「これ、メンタルのやつだ……」と思いながら、なんとか乗り切りました笑
半年後、合格。最初に伝えた2人
予備校に通って、半年。自己採点で、合格ラインを超えていました。
まだ自己採点の段階でしたが、最初に伝えたのは親。援助してくれたことへの感謝と一緒に報告しました。
次に伝えたのは、学生時代の実習でお世話になった社長です。私が薬剤師になるのを、ずっと待っていてくださった方でした。
そして2018年5月、薬剤師名簿に登録。30歳で、私は薬剤師になりました。
遠回りでも、遅くても、道はつながる
30歳で薬剤師になってから、転職で年収を上げ、資産形成を始めました。スタートが遅かった分、時間の大切さは人一倍分かっているつもりです。
Fラン・国試浪人・30歳デビュー。それでも4年半で2400万を築けた理由
【手取り13万→920万】Fラン・国試落ちの薬剤師が、転職で年収を倍以上にした方法
もし今、道に迷っていたり、何かに時間がかかっていたりする人がいたら、伝えたいです。
遠回りでも、遅くても、諦めなければ道はつながる。そして、遠回りした時間は、あとで必ず何かの役に立ちます。
このストーリーが、誰かの背中をちょっとでも押せたら嬉しいです。
📣 ランキング参加中!クリックで応援お願いします🙏